時計のオーバーホールとは!?頻度や値段の相場をご紹介

高級な腕時計を購入したり、プレゼントで頂いた時計などは、今後も長く大切に使用していきたいと思うのではないでしょうか。一生ものと言われていますが、しっかりとオーバーホールをして定期的なメンテナンスを行わないと使えなくなってしまいます。

いざオーバーホールを行うと言っても、どのくらいの頻度で行う必要があるのか、値段はいくらくらい掛かるのかの相場も知っておきたいポイントです。

オーバーホールは頻繁に行っても良いと思いますが、オーバーホールに掛かる費用は決して安くはありません。なので、適切なタイミングといくらくらいの費用が発生するのかをご紹介していきます。

オーバーホールとは!?オーバーホールで行う内容

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オーバーホールとは別名『分解清掃』と言い、読んで字のごとく時計を分解して清掃を行う作業の事を言います。

では、分解清掃は何を行うのか、しなければならない理由としないとどうなるのかをご説明して行きます。

オーバーホール(分解清掃)の作業内容

オーバーホールで行う作業工程

  1. 時計を分解しながら異常個所と交換必要箇所の確認
  2. 分解した状態で各パーツを洗浄
  3. 組み立てつつ調整し、新しい潤滑油を入れていく
  4. ゴムパッキンの交換を行い組み立て完了
  5. ベルトの調整や仕上げの磨き
  6. 各所点検

見やすく項目ごとにまとめてみましたが、時計の文字盤の裏側に、裏蓋と言われる部分があり、開けると時計内部が顔を出します。そこから各パーツを分解していくのですが、なんとパーツ数が100を超え、鼻息で飛んで行ってしまうほど小さいパーツも取り扱うので相当な神経を使う作業です。

⑤ついてですが、ここは人によって好みが分れる箇所です。参考までにご説明すると、あえてベルト調整や磨きを行わず、使い込んだ味を残しておきたい方はしないみたいです。

ざっとではありますがオーバーホールの作業内容はこの様な感じになっています。次にオーバーホールをしなかった場合どうなってしまうのか見ていきましょう。

なぜオーバーホールをするのか?しないとどうなるのか?

オーバーホールをしないと、正確に時を刻めなくなります。時計は本来時間を把握するモノなので、正確な時を刻めないのはかなり大きい問題です。

この時刻のズレの主な原因は、内部の潤滑油が劣化して起きる、歯車同士の摩耗が原因です。この劣化を放置していくと歯車同士の摩耗の影響で金属粉が潤滑油に付着し、さらなる摩耗に繋がります。

しまいには、一部の摩耗により各部まで影響し、大量のパーツ交換する必要が発生してしまいます。多いケースではありませんが、メーカーによってはパーツの生産を停止してしまっている場合も珍しくありません。

なので、動かすことが出来なくなる可能性を少しでもなくすために、定期的なオーバーホールは欠かせないのです。

オーバーホールの頻度はどのくらい?適切なタイミング

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オーバーホールはそこまで頻繁に行う必要はありませんが、定期的に行う必要はあるみたいです。

オーバーホールを行う正確な推奨頻度については各メーカーが設定しているケースがほとんどなので、手っ取り早くご自分の時計のオーバーホール頻度を知りたい場合は購入店やメーカーに問い合わせしましょう。

ここでは全体的な視野で、オーバーホールの頻度をご説明していきます。

オーバーホールの適切な頻度は3年から5年

最後にオーバーホールしてから2年や4年など各メーカーごとに推奨しているタイミングが異なりますので基本的には、各メーカーの推奨タイミングで行うのが最善のタイミングだと考えられます。

各所で多く言われている頻度は、3年から5年と幅広く結局どのタイミングが良いのか分らないケースがあると思います。なので、ここでおすすめしたい頻度は各メーカーが推奨している頻度付近の年数+時計のズレが+-30秒になったらオーバーホールを行うのが良いのではないでしょうか?

注意して頂きたい点は、『必ずしもメーカー推奨のタイミングを守っても壊れないとは限らない』のと『ズレのタイミングでのオーバーホールはあくまでも個人差』がある事です。

推奨期間外だとしても精密機械の時計は常に動いているので、異変に気づいたらすぐにオーバーホールを実施しましょう。

オーバーホールの頻度が少なくなるケース

上記で記載した以外にも、機械式の時計の場合は、使う頻度が少ないのであれば、もう少し期間を開けても良いと思います。

ここでお伝えしている使う頻度とは、時計内部が動いていない(歯車が動いていない)場合です。ただ、内部の潤滑油は時間とともに劣化していきますので、久しぶりにつけて、ズレがひどいようでしたらオーバーホールしましょう。

オーバーホールの値段はいくらか!?費用の相場

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オーバーホールの中で、おそらく一番気になるポイントではないでしょうか。

オーバーホールの値段は、メーカー正規店で行うか民間修理業者に依頼するかの2通り存在しますので、メーカー正規店でオーバーホールを行う場合と民間修理業者に依頼する場合の2パターンで見ていきましょう。

メーカー正規店:値段の相場

メーカー正規店でオーバーホールを行う場合、各メーカーごとに異なりますが5万円から10万円くらいです。こちらの金額は、パーツ交換代は含まずに、別途交換費用など乗っかってきます。

各ブランドメーカーの正規店でオーバーホールを行うと、オーバーホールを実施してから1年から2年のメーカー保証書がもらえます。さらに細かくロレックスの場合で例えると、ロレックスの正規店でオーバーホールったという証拠になりますし、ロレックスの本物品という証拠にもなります。

金額は民間修理業者より高いですが、手厚い保証と証拠がもらえます。

民間修理業者:値段の相場

民間修理業者に依頼をした場合の値段は、大体2万円から6万円くらいです。メーカー正規店よりもだいぶリーズナブルに利用できるようです。

民間修理業者の場合、メーカー正規店とは異なり、オーバーホール後の保証は行っていません。なので、その後、調子が悪くても対応が出来ないということです。

各業者によっては、その後の対応が可能かもしれませんので、一度お電話して聞いてみるのも手段の一つです。

とは言っても、民間修理業者も数多く存在し、競合が増えています。なので、手を抜いた作業を行い、その後すぐに不具合が起きては悪い評判が付いてしまうので、しっかりオーバーホール作業は行ってくれるでしょう。

金額もお手頃ですし、オーバーホールの技術力も申し分ないので、保証と本物の証明が必要なければ民間修理業者がお手頃なので良いのではないでしょうか。

クォーツ式(電池式)の腕時計もオーバーホールは必要

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よく、クォーツの時計はオーバーホールを行わないと言われていますが、これは半分正解で半分間違いです。

クォーツ式のオーバーホールについては、オーバーホールを行う頻度や値段が機械式とは若干変わっていきますので、合わせてご紹介いたします。

クォーツ式腕時計もオーバーホールする理由

クォーツ式の場合、モーターを動力として動かしているので、オーバーホールはしないという認識が強いようですがこれは半分正解で半分不正解です。

モーターで動かしていても内部の潤滑油は劣化していくので、放置して入れば電池の消費量が多くなり、ズレも生じてきます。さらに、防水のゴムパッキンをもちろん使用しているので交換が必要です。なので、オーバーホールが必要なのです。

しかし、各パーツが少なくオイル箇所が少ないので、オーバーホールではないといった側面からオーバーホールをしないといわれているようです。確かに分解清掃かと言われると機械式に比べて規模が小さく行う箇所も少ない為、ただのメンテナンスだと思われているのかもしれません。

クォーツ式腕時計のオーバーホールする頻度と値段の相場

オーバーホールの頻度は、動力源が電池なので、通常よりも長い期間で考えていいでしょう。ただ、電池交換の場合は取り急ぎ行ったほうが良いです。

電池切れで電池を入れっぱなしにしておくと時計内部に影響を与えてしまうので、電池が切れたらすぐに交換しましょう。

オーバーホール費用は、メーカー正規店も民間修理業者でも数千円安いケースが多いです。

オーバーホール利用のおすすめ方法は3つ!

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ここまで簡単にご紹介致しましたが、時計のオーバーホールにおすすめな頻度と値段、方法を書いてみました。

オーバーホールするおすすめ頻度

メーカー推奨期間にオーバーホールを行う

時刻のズレが大きくなってきたら行う

オーバーホールに掛けるおすすめの値段

保証と証明が必要ならメーカー正規店でオーバーホール

保証と証明が不要なら値段が安い民間修理業者

オーバーホールが面倒なら時計レンタル

定期的なメンテナンスが面倒なら時計をレンタル

高価な時計を買ってから損したくない時に時計レンタルを活用

オーバーホールのメンテナンスが面倒な場合、時計レンタルをおすすめします。では、時計レンタルって何なのか!?を最後にご紹介したいと思います。

時計レンタルって何?時計をレンタルするという選択肢

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時計のレンタルとは、定額で時計を貸し出すサービスで、最近流行りのある『サブスクリプションサービス』と言われているサービスです。

時計をレンタルするメリットと利用シーンをご紹介したいと思います。

時計レンタルの利用シーンや利用メリット

メリット

時計レンタルの魅力として、数百万円する高級時計などを月々2万円台から貸し出している事です。以上の事を踏まえて、時計レンタルのメリットを3つ紹介します。

メリット一覧

  1. 結婚式や大切な打ち合わせ時に高級時計をワンポイント利用できる
  2. 購入前にお試しで使ってみたいときに利用できる
  3. 定額で色々な高級時計を利用できる

利用シーン

利用シーン一覧

  • 結婚式
  • ビジネスシーン
  • 同窓会
  • 婚活パーティー
  • デート
  • 旅行
  • レジャー

一例を上げてみましたが、『大切な特定の日』に使えるのが時計レンタルの最大の魅力です。もちろん普段使いもおすすめです。

高級時計を1つ購入するのに数十万円から数百万円します。なので、何本も所有するのが難しく、定額で色々なブランドの高級時計を利用することが可能なのも魅力の一つです。単純に飽きが早い方にもおすすめです。

知っておきたい事として、結婚式の場合、時間を気にせず祝福するというのが礼儀なので、時計としての機能よりもおしゃれを目的としていることはお忘れずに。

時計レンタルするなら『バイセルハント』

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時計レンタルと一口に言っても色々なジャンルがあります。基本的には、貸出用の時計を在庫として抱えて貸していくのがレンタルのスタンダートだと思います。

しかし、貸し出ししている商品が高価な為、多く仕入れるのが難しく、貸し出せるレンタル時計の在庫が少ないケースや単純位貸し出し中の場合がほとんどです。10人待ちでもいつになることやら・・・人気ブランドの特定のモデルになると40人待ちもあるとか・・・

そんな悩みを解消した時計レンタルサービスが『バイセルハント』です。付けたい時計を選択し、バイセルハントが注文を受けてから仕入れるというスタイルでサービスを展開している為、絶望的な待ち人数もなく借りれるのが魅力的です。

どんなブランドを取り揃えているのかだけでも是非、こちらから覗いてみてください!(リンク準備中)

まとめ

いかがでしたでしょうか。少々長くなってしまいましたが、最後までご覧になって頂きありがとうございます。

大切な時計を長く使っていきたい場合、オーバーホールは絶対に必要な工程です。5年に一度したとして約8万円を40年行う場合、約64万円が必要になります。

時計レンタルサービスを利用して、お気に入りの一本を探すも良しです!是非、ご利用下さい!

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